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実行委員長挨拶

第12回日本アグーナリーは、富士山の麓で開催です。多くの仲間を誘って皆で参加しましょう。
ご存じとは思いますが、アグーナリーとは、障がい者スカウトのキャンプ大会です。日本連盟では、福祉元年と言われた昭和48年(1973年)に第1回日本アグーナリーを愛知県で開催し、関係各位の熱意と要望に支えられ、以来4年に1度開催してまいりました。今回は12回目となり、平成28年8月12日(金)~16日(火)の5日間、「We Can! 富士からともにはばたこう」を大会テーマとして静岡県立富士山麓山の村で開催されます。
前回の第11回大会は、秋篠宮殿下、同妃殿下、眞子内親王殿下のご臨席を賜り滋賀県希望が丘で開催されました。現在、実行委員会は、皆様のご支援を頂きながら開催準備に取り組んでいます。
開催地である富士山麓山の村は、標高1000メートルを超える地で、夏は涼しく快適です。また、晴天時は、富士山を真近に仰ぐことができ、自然と直接触れ合うことのできる素晴らしいロケーションです。しかし、そこは野営地であり、近代的な設備は薄く、道路などは小石が転がる地道であります。車椅子の通行も、アスファルトのようにはスムースではありません。だから多く人や物の支援が欠かせないと考えています。
キャンプは、不便から創造力を持って創り上げる、まさしくテーマの「We Can!」であります。一人の人間の力を多く結集し、一つのことを成し遂げる感動がそこにはあると思います。できない人をできる人ができるまで支え合う姿こそ、スカウトが自立し、より良き社会を建設して行く形であり、アグーナリーこそが、理想社会の一つの雛型ではないかと思うほどです。
前回までに参加した、ベンチャースカウト、ローバースカウトからは、「わがままであった自分が恥ずかしく、障がいスカウトに多くのことを教えられ、気付かされ、人間として、優しさや思いやりが体験でき、自分が成長したような気がする。」等の声が多く寄せられています。さらに、過去の大会ではオーストラリア・ロシア・タイ等 数カ国の海外スカウトが参加されています。今回も既に海外から参加の声が聞こえています。全員で大会を楽しみましょう。 
ボーイスカウト日本連盟は、第23回世界スカウトジャンボリーを成功させました。海外派遣団からは高い評価を頂いております。このようにできる皆様方の力をお借りし、第12回日本アグーナリーを成功に導きたく、併せて我が運動が持てる障がい者とともにはばたく社会貢献力をも広めてまいりたいと考えています。
 

第12回日本アグーナリー

 

実行委員長