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ボーイスカウト日本連盟は、第38回世界スカウト会議の決議(No.22/08)に基づき、世界環境保護バッジ(通称パンダバッジ)に代わり、世界スカウト環境バッジを導入することといたしました(※平成24年3月4日スカウト教育推進会議承認。施行日:平成24年4月1日)。スカウト(カブスカウト以上)を対象とする世界スカウト環境バッジは、WOSM推奨の環境プログラムを5つ履修するか、該当するチャレンジ章や技能章の細目を履修した後、各団・地区・県連盟が計画し実施する環境プロジェクト、あるいは日本連盟が主催する環境に関するプロジェクトに参加することで取得できます。

世界スカウト環境バッジの交付手続きの改正について

平成26年1月全国県連盟コミッショナー会議で取得促進を図るためにも交付手続きの簡便化の提案があり、平成26年4月開催のプログラム委員会で検討し、その結果を平成26年5月11日開催のスカウト教育推進会議に提案し、教育規程施行細則1-8-1環境教育(6)認証・交付申請・授与が、下記の通り承認され、平成26年5月11日から施行されます。

●教育規程施行細則1-8-1環境教育(6)認証・交付申請・授与

現行規程 世界スカウト環境バッジは、隊長の認証と団委員長の申請により、県連盟が交付する。授与は所属団においてこれを行う。
改正規程 世界スカウト環境バッジは、隊長が認証し、団委員長に申請する。授与は所属団においてこれを行う。
改正点 取得促進のため交付手続きを簡便化した
施行日 平成26年5月11日 (日本連盟コミッショナー承認)
備考 世界スカウト機構のプログラムのため、県連盟で取得者数の把握をお願いします。

世界スカウト機構が設定しているバッジの取得要件

①世界スカウト機構が推奨する5つの分野における環境プログラムを履修する。

「人と自然界がきれいな空気と水を備えていること」を理解する。

「自生の動植物が生きていくための充分な生息地があること」を理解する。

「人と環境に対する有害物質の危険性を最小限にすること」を理解する。

「環境に対して最も適切な行動を実践すること」を理解する。

「環境被害や自然災害に備えること」を理解する。

②今まで学んできたことや地域社会の環境に関連する環境プロジェクトを実施する。

基本的には、上記の要件を満たすプログラム/プロジェクトを企画し実施することでバッジを取得します。高度なプロジェクトを実施することが期待されるベンチャースカウト/ローバースカウト年代のスカウトには、是非積極的にプロジェクトを企画し、バッジの取得を目指していただきたいと考えています。
これに対し、カブスカウト/ボーイスカウト年代のスカウトにとって、このままでは取り組むのが難しい内容となっている部分があります。このことから、各団・隊において上記の要件を満たすプログラム/プロジェクトを企画し実施することだけではなく、世界スカウト機構が定める要件と同等の教育効果を持つチャレンジ章/ターゲットバッジの細目を履修することでもバッジを取得できるようにしています。

バッジの取得方法

カブスカウトが取得する場合(PDF)
ボーイスカウトが取得する場合(PDF)
ベンチャースカウト/ローバースカウトが取得する場合(PDF)

※VS/RSの方法で、CS/BS年代のスカウトがバッジを取得することも可能です。

着用部位

教育規程施行細則1-8-1(4)世界スカウト環境バッジ着用部位に関する教育規程が下記の通り改正されています。

制服左胸ポケットの上方とする。ただし、タスキを着用するスカウトは、それぞれ、タスキに着用することができる。

<改正理由>現行規定では、タスキへの着用が優先されているが、本連盟はスカウト教育における環境教育の重要性を認識し、環境学習プログラムを開発して提供するとともに、環境調査、環境保全等の活動を奨励していることを鑑み、取得がわかるように制服への着用を優先とすることに改める。
<平成24年11月11日施行>


Q&A

よくある質問をまとめました。(2019.11 現在)

Q:カブスカウトにバッジを取得させようとしていますが、チャレンジ章を取得させるのではなく、該当のチャレンジ章の細目を履修すれば良いのですか?
A:その通りです。但し、該当する細目の履修で構わないのですが、教育指導上では「チャレンジ章に挑戦することで、このバッジも取得できるようになる」というのが理想です。ボーイスカウトの場合も同様で、関連する技能章の細目に挑戦する過程の中で、環境バッジを取得し、結果として技能章も取得できることが望ましいと考えます。

Q:ベンチャースカウトは、カブスカウトのチャレンジ章やボーイスカウトの技能章のように、各種細目に置き換えて本プログラムを履修することはできますか?
A:第18回全国スカウトフォーラムにおいて、「スカウトのエコ意識向上のための技能章を新設してほしい」との提言を受けて、日本連盟では世界スカウト環境プログラムの要件も参考にして、技能章「環境保護章」を新設しました。
進級課程が新しくなり、ボーイ隊とベンチャー隊の選択課目が技能章に統一されましたが、ベンチャースカウトとしては、ボーイスカウト部門で挑戦していない技能章細目に挑戦したり、すでに取得した細目の残り細目を履修して技能章の取得を目指したり、より環境に対して目を向けた取り組みを目指してください。

Q:ベンチャースカウト用とローバースカウト用の世界スカウト環境バッジは、共通のものだと聞きましたが、ベンチャースカウト時に取得したバッジは、ローバースカウトになってからも継続して着用できるのですか?
A:その通りです。但し、制服に着ける位置が若干異なりますので、注意してください。

Q:チャレンジ章や技能章の履修は対応できますが、「地域社会の環境に関連する環境プロジェクト」をどう実施すべきかで悩んでいます。
A:日本連盟が毎年実施している「スカウトの日」をプロジェクトにしてはいかがでしょうか。「スカウトの日」は毎年9月の第3月曜日(敬老の日:祝日)に実施している、約40年間もの歴史がある環境美化のプロジェクトです。毎年、全国の多くの団が参加していますので、おそらく近隣にも参加している団があると思います。また、日本連盟では参加希望の団にパッケージキットを配布して実施を支援しています。
また、平成29年度からは、国立公園におけるカーボン・オフセットキャンペーンを実施しております。国内38の国立公園でのビジターセンターや通行車両から排出されるCO2を、様々な取り組みにより削減または吸収したCO2で埋め合わせる取り組みを啓発する活動を行っています。所属の県連盟または日本連盟にお問い合わせください。

Q:バッジ交付の申請・授与はどのように行うのですか?
A:隊長が認証し、所属団の団委員長に申請します。これまでは県連盟が交付していましたが、所属団においてお近くのショップ・取扱い店でご購入いただけます。バッジは、所属団においてスカウトに授与を行ってください。

Q:指導者用のバッジが見当たらないのですが?
A:世界スカウト環境バッジはスカウト年代のみに設定されているバッジですので、指導者用のバッジはありません。

Q:世界スカウト環境プログラムの詳細が知りたいのですが?
A:世界スカウト機構のホームページにガイドブックが掲載されています。(英語版)https://www.scout.org/environment

この件に関するお問い合わせ

ボーイスカウト日本連盟事務局 教育開発部
TEL: 03-6913-6262 Fax: 03-6913-6263
Email: program@scout.or.jp

各種資料、申請書

カブスカウトが世界スカウト環境バッジを取得する場合

(PDF)

ボーイスカウトが世界スカウト環境バッジを取得する場合

(PDF)

ベンチャースカウト/ローバースカウトが世界スカウト環境バッジを取得する場合

(PDF)

世界スカウト環境バッジ交付申請書

(WORD) (PDF)

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