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過去3年間に富士スカウト章を取得したスカウトの中から応募のあった者を選考の上、本人が独自に企画した社会性のあるテーマにより定めた国、または地域に派遣し、プロジェクトを実施する派遣を、「スカウト特別海外派遣」と呼んでいます。この事業は、一般社団法人霞会館さまのご支援により実施されているものです。

派遣員は、これまでのスカウト活動を通じて体得した知識・技能・精神を一層高めると共に、外国スカウト等との親善交歓により国際理解と友情を深め、テーマに関する理解・経験を深めることを目的にプロジェクトを実施します。

今回は、2022年度に実際に行われた派遣のうち、オーストラリアへ派遣されたスカウトのレポートを紹介いたします。

「SDGs for Scouts 2nd edition ~全生物が共棲可能な環境づくりに向けて~」

兵庫連盟・西宮第13団の森下結友さんの派遣についてご紹介します。

派遣概要

期 間 派遣期間:2023年2月12日~3月2日
準備を含む全期間:2022年4月~2023年3月
派遣国 オーストラリア
目 的
  1. 豪州森林火災 、および水害 を題材として取り上げて考察を行い、 自身の富士プロジェクトの発展として 地球環境学的にアプローチをすることで、地球環境問題に対する洞察、および知見を広げ、環境問題に精通した、これからの社会を支えるスカウトとなるための1つのステップとする。
  2. 日本国内とは異なる海外でのスカウト活動について深く知り、指導者として、将来世代のスカウトによりバリエーションに富んだ社会経験の機会を提供できるようになる。また、互いの文化や生活スタイルを学びあい、異文化理解の促進を図る。
目 標
  1. 2019 年から2020 年にかけて発生し た豪州森林火災の爪痕が色濃く残る土地を視察し、関係者の話を聞いて、豪州と日本における事例を主に3つの観点から比較考察をし、山火事・森林火災に対する我々のあるべき態度を考察する。
  2. ボーイスカウト・オーストラリア連盟(NSW州・ACT)を訪問し、および豪州スカウトの家にホームステイをして、現地のスカウトとコミュニケーションをとることで、豪州におけるスカウト活動について知るとともに、日本国内でのスカウト活動について伝える。また、スカウト活動のみならず、 過去の戦争など、日豪双方に共通点のある話題について話し合う。そして、豪州の宗教や文化に触れ、日本文化の発信も行う。

活動内容


私は、自身の富士プロジェクトにて災害に関する調査を行いました。本派遣では、そこから派生する形で、より災害に精通したスカウトとなるため、オーストラリアで2019年に発生した森林火災について学習してきました。現地では、森林火災の研究機関や消防署、被災した動物を保護している動物園の訪問など精力的に活動しました。

それに加え、ホームステイや戦争記念館・世界遺産訪問、スカウト活動への参加を通し、オーストラリアの文化、価値観にも触れることができました。

  • 当日の様子などをFacebookに投稿していますので、もう少し知りたい方は以下のリンクからご確認ください。

所 感

海外の1人旅が初めてであった私にとっては派遣プログラムの全てが新鮮で、私の不安をかき消すほどの驚きとワクワクに満ちていた3週間でした。オーストラリアの方々は本当に親切でした。森林火災について莫大な情報を積極的に提供してくださり、文化交流についても様々な意見交換ができました。

私の将来、そしてスカウト活動・後継者育成の各側面において大変有意義な派遣になったと感じています。本派遣に応募する勇気を持った過去の自分を褒めたいと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。いままでの経験を活かし、海外での国際理解と友情を深め、将来に役立つ様々な体験を実現する「スカウト特別海外派遣」。

富士スカウトの皆さん、取得後3年間はチャレンジできますので、自分の経験の幅を広げるチャンスをぜひつかんでみませんか?

2023年度スカウト特別海外派遣の派遣員応募締切は6月頭ですが、県連盟での選考があるかもしれませんので、所属県連盟へ締切を確認するようにしてください。締切日はそこまで迫っています!このチャンスを逃さないで!

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