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<機関誌「SCOUTING」2023年1月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

世界とつながるプログラム
JOTA-JOTI 2022

ジャンボリー・オン・ジ・エア2022(JOTA2022)
ジャンボリー・オン・ジ・インターネット2022(JOTI2022)

日時: 2022年10月14日(金)0:00〜16日(日)24:00
場所: 日本および世界各地
JOTA-JOTI は、世界スカウト機構(WOSM)主催の公式国際行事として毎年行われる、アマチュア無線やインターネットを活用した国内外のスカウト仲間との交流を目的としたイベントです。日本では一昨年(2021年)を上回る27県連盟からの事前参加申請(昨年は26県連盟)があり、2,500人以上のスカウト・指導者が関わるプログラムになりました。今回は、日本連盟としてJOTI 説明会の開催や、アマチュア無線の免許を持たないスカウトも参加できるJOTA体験局を東京(杉並)、東京(豊島区)、愛知、大阪、鳥取で運営しました。それらのほか、全国で参加したスカウトの写真が届きましたのでご紹介します。

 

みんなの活動報告
JOTA-JOTI Plaza/JOTA 体験会
(全国5会場/大阪会場では初めてJOTA-JOTI 両プログラムを実施)

モールス体験、無線技術の事前学習、アマチュア無線交信の体験会を今年度は全国5会場で実施し、各会場の県連盟、地区、地元指導者の支援により開催しました。今回は、本プログラムの両輪であるインターネットによるJOTIプログラムを実施する会場も設置し、多くのスカウトが参加しました。JOTAとしては、アマチュア無線の免許を持たないスカウトでも体験できる免許を申請し、有資格者の成人指導者やスカウトが横でサポートしながら、無線機器を実際に手に取り、思い思いの交信を行いました。

JOTIの体験では、Skypeを用いて画面越しで相手の姿を見ながら大人数での交信、そして国内外のスカウト仲間との交流を楽しんでいました。JOTA体験局が指定の時間枠で参加するため、参加の前後でJOTI 実施会場へ立ち寄り、時間調整しながら参加したグループもありました。また、今回もアイコム株式会社から各会場に体験局用無線機の貸与、日本アマチュア無線連盟から指導員の派遣、日本アマチュア無線振興協会から実施会場の提供をいただきました。また、近隣無線クラブからプログラム指導への人員協力があるなど、日本国内において毎年、活動の輪が広がりを見せています。

ここがポイント
  • JOTA-JOTIとプログラムを連動することで、一方の興味が強い場合も、もう一方のプログラムも合わせて知り得て体験できるため、個別参加よりも効果が大きい。
  • 同じ時間枠で参加するインドネシア、マレーシアとの接続が多かった。時差の関係でつながりが悪くなる昼過ぎの時間帯の接続先調整に苦労した。
  • プロジェクターによる画面の映写は、交信しているスカウトの交流のしやすさよりも、見学者や指導者にとって非常に効果的であった。
  • 接続するパソコンの台数に応じた部屋の広さを確保することで、相手の声が聞き取りやすく話しやすいなど、効果的な交流につながる。
  • JOTA-JOTIの活動後に、自団や隊でどのようなプログラムにしていくのか、進級と連動していくのかを合わせてフォローしていくことで参加団・隊を増やしていきたい。

 


 

参加者
5会場合計40個隊299人参加(東京94人、愛知45人、大阪118人、鳥取20人、東京サテライト22人)
協 力
一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)/一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)/アイコム株式会社/日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ/各県連盟/大阪連盟ほくせつ地区/東京連盟さくら地区
後 援
総務省

 


 

団での取り組みの様子
(大阪・茨木第9団/毎年団として参加)

多くの隊やスカウトが参加できるよう、特にビーバースカウトが参加しやすい土曜日の午後に時間帯を設定し、地域のコミュニティセンターで活動しました。日本連盟発行の実施マニュアルに合わせて、早い時期からの活動の告知や接続先の募集を行ったことで多くの接続先を見つけられました。時差の関係からアジア圏との交信が多く、日本人と同じく第二外国語として英語を話していることから年少年代のスカウトにとっては聞き取りやすく、話しやすくて良かったこと、当日突発的に交信してきたグループが多く回数をこなせたことで会話や交流に慣れ、次第にスカウトだけでなく、同席する保護者の方も一緒になって次の接続先を探すなど、積極的な交流ができました。過年度に参加した英語が得意なスカウトたちは、自由に交信ができるよう専用に機材を準備していたものの、後輩のスカウトに対するプログラムのサポートが多くなり、申し訳なかった半面、プログラムのつながりを考えるととても良い伝承になったと思います。

ここがポイント
  • 無理して海外のスカウトと交信できずとも、普段は一緒に活動することの無い遠くの団、同じ年代のスカウトと交流することで、非常に盛り上がり活発な活動になる。
  • 国内の場合は、方言のクイズや互いの流行りについて紹介したり、自分の好きなものを持ち寄って話をするだけでも、良い刺激になる。
  • パソコンを持っていなくても、個々で参加する場合はスマートフォンやタブレットでも十分に楽しめる。大人数の場合はパソコンが最適。
  • 音声だけでなく、映像として交流することができるJOTIプログラムは、特にビーバースカウト年代の国際プログラムの第一歩として活用しやすい。

 


 

フォトギャラリー

プログラム実施前の参加予定者の登録と活動後の実施報告をお願いしています。事前登録の方には、活動実施に向けたヒントや参加証データの送付などを予定しています。ぜひご協力ください。

来年度の開催予定は、2023年10月20日〜22日です

 

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年1月号にも掲載している内容です

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