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<機関誌「SCOUTING」2023年5月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

日本連盟では、昨年度で4年目となる全団調査2022を実施しました。各団のご協⼒に感謝申し上げます。⼊⼒ していただいたデータは、1,800こ団×4年の蓄積となり、日本連盟や県連盟が施策を検討するための貴重な情報源となっています。定点観測として4年間の入力内容による変化を見ていただく他、特集項目にも着目してください。
【定点観測から】
コロナ禍での4年間の変化
コロナ禍で活動の停滞を余儀なくされたが、復旧してきている

この4年間は、コロナ禍に翻弄されました。第1回の全団調査は、コロナ禍前の2018年度の実績調査でしたので、それと比較することにより、コロナ禍の影響が⾒えてきます。2019年度は、集会数が著しく減少しました。しかし、オンラインの活用や感染対策を⾏った上での集会のノウハウができたことにより、集会数自体は2018年度の⽔準に戻ってきています。一方、宿泊を伴う活動は、十分にできていません。この状況は、図1のグラフのように隊活動費の変化に如実に現れており、基本的に宿泊を伴う活動がないビーバー隊では元の⽔準に戻りつつありますが、カブ隊、ボーイ隊では下がったままです。

【特集項目から】
指導者はどこから入ってくるか

今回の全団調査ではAdults in Scouting(AIS)委員会ができたこともあり、指導者の状況調査に重点を置きました。こちらではリクルート(指導者の確保)に関してご紹介します。

新しい指導者は、保護者やスカウトの兄弟姉妹から確保している

図2のグラフのように、カブ隊で新しい指導者を確保する先は、保護者やスカウトの兄弟姉妹が多いことが分かります。しかし、ボーイ隊になると、スキル、体⼒、時間的余裕が要求されるためローバースカウトに依頼することが多くなっています。

新しく登録する指導者は、カブ隊のデンリーダーまたは団委員が多い

図3のグラフのように、新しく登録する指導者の多くは、デンリーダーまたは団委員です。保護者が多いと思われますので、これらの方々には指導者と、指導者でない保護者の間を取り持つ役割が期待できます。この分野の指導者をどう訓練してこの運動に導くかが、重要になると思われます。


詳しくは日本連盟WEBサイトの全団調査のページよりご覧いただけます。

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年5月号にも掲載している内容です

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