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メッセンジャーズ・オブ・ピース (MoP)

メッセンジャーズ・オブ・ピース(MoP)

ボーイスカウトでは、スカウトや指導者が平和について考え、戦争や環境破壊、差別、いじめ等、平和を阻害する問題への意識を高め、スカウティングの「よりよい世界を創ろう」という目標の達成を目指した活動を改めて実践していく機会として、この活動に取り組んでいます。
登録されたプロジェクトはWebサイトで誰でも見ることができ、世界のスカウト達とプロジェクトの情報交換をしたり、プロジェクトを更に深めることができると共に、新たな国際交流のきっかけともなります。また、プロジェクト実施に際しての財政的支援を受けることも可能です。

メッセンジャーズ・オブ・ピース(Messengers of Peace/MoP)とは?

世界スカウト財団から資金提供を受け、「ギフト・フォー・ピース」を更に発展させた「平和運動への取組み活動」として、2011年9月に始まった世界スカウト機構(WOSM)主催事業です。

詳しくはこちら(世界スカウト機構、メッセンジャーズ・オブ・ピースについて(日本語訳版)

日本連盟においての、プロジェクトの概要と取り込み方法についてです。プロジェクトを始める前にこちらをお読みください。

詳しくはこちら

メッセンジャーズ・オブ・ピースはグローバルネットワークとグローバルサポートファンドの2つで構成されます。

MoPグローバルネットワーク

ソーシャルメディアを活用しプロジェクトをインターネットを通じて登録できます。登録すると、Googleマップ上に赤い点となって表示され、他のスカウトがその赤点をクリックするとそこで実施されているプロジェクトの内容がわかるようになっています。
世界中のスカウト達がプロジェクトの情報を交換したり、協力したりすることでネットワークが広がり、最終的にはGoogleマップが赤い点で埋まることを目指しています。ギフト・フォー・ピースは110カ国、1,000万人が参加したが、MoPは2022年までの10年間で2,000万人(以上)の参加を目標としています。グローバルネットワークにはすでに12,000のプロジェクトが登録されています。

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グローバルサポートファンド

グローバルサポートファンドには事業全体への寄付3,700万ドルの内、2,500万ドルが提供されています。この基金は各国連盟の能力を強化し、より貧しい国々のスカウトが地域に変化をもたらす活発な活動の実践を可能にします。この基金は、地域事務局を通じ、プロジェクトマネージメントツールによって管理され、これを用いて世界事務局と世界スカウト財団はプロジェクトの運営をサポートします。

個人・班・隊・団・地区・県連盟での申請方法宗教章授与基準設置教宗派が組織する全国的なスカウト協議会での申請方法

各国での取組状況

他の国で行われているメッセンジャーズ・オブ・ピースの取り組み事例を紹介します。

児童労働を撲滅する~エジプトスカウト連盟~

エジプトのスカウトは、児童労働を無くし、働く子ども達を助けるための活動を行っています。エジプトのスカウトが児童労働の問題に取り組むようになったのは2002年からで、当時はアレキサンドリアで、子供とその雇用主に対するプロジェクトを行っていました。
この、しばしば「忘れられた」子ども達の世話をし、子ども達が同年代の子供と同じように遊んだり学んだりすることができるようにすることを通じて、スカウトは地域社会の興味を引き、あとの人達が希望を持って続くようにしています。

環境と奉仕活動~モルドバスカウト連盟~

モルドバのスカウトは、様々な地域社会で環境と奉仕のプロジェクトを展開しています。カグル地区のスカウトは、全長3キロの飲料水系を復興し、きれいな水が136の家庭に届くよう支援しました。モルドバのスカウトは152ヘクタールの土地に木を植え、6つの泉と27個の井戸をきれいにしました。最終的に、より多くの地域の子ども達に楽しく教育的な活動を提供できるよう、400人の若者を集めて7つのキャンプを実施しました。その内の250人はスカウト運動に興味を持ち、現在も参画しています。

みんなのためのスカウティング~フランススカウト連盟~

「みんなのためのスカウティング」は、都心部や都市部においてスカウティングを広めるプログラムです。ここでは、若者が難しい社会・経済・家庭の問題に直面しています。現在、約2000人の子供と若者がプログラムに参加しています。約40のローカルプロジェクトを展開し、20のスカウト団が都市部にできました。

平和の木~ケニアスカウト連盟~

ケニアのスカウトは、指定された地域に1000万本の植樹を行っています。各スカウトは、少なくとも36本の木を植え、育てます。ケニアのスカウトたちは、苗木畑を作ることから始めました。苗が十分に大きくなったら、苗は集水域、不毛な地域、レクリエーションの地域、様々な施設、家庭に植えられます。このプロジェクトは、人々と野生動物のための環境を改善するためのものです。植樹によって、水の量を増やして消費に備えたり、人と人との対立や人と野生動物との対立を減らしたり、貧困を減らしたりします。ケニアのスカウトはまた、一般の人々に対しても植樹の啓蒙プログラムを行っています。

ギャラリー(24WSJ)

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この件に関するお問い合わせ

ボーイスカウト日本連盟事務局 教育開発部(プログラム担当)

TEL03-6913-6262

FAX03-6913-6263

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