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オンラインで世界を探検しよう

国際委員会では、「Scouting Never Stops」の取組みの一貫として「オンラインで世界を探検しよう」と題して、世界各国の活動や、国内で行うことができる「国際」の取組みを8週に渡り、スカウトや指導者の皆様にお届けしたいと思います。今回は、第4週目の企画となります。

さて、皆さんは普段から言葉を使ってコミュニケーションを取っていると思います。この当たり前のように使っている言葉ですが、世界には数千を超える数の言語が存在し、そしてそれらはその国や地域の文化とともにあるものです。海外の人と交流するには言葉を話すことがまず第一歩だと考えられがちですが、言語をただ訳せばいいのではなく相手の持つ歴史や文化なども理解することが大切だと思います。そこで、今回はそんな言葉から歴史や文化をひもとく方法をご紹介しましょう。

第4回 ことばについてしらべてみよう

ビーバースカウト: こくご
カブスカウト: 外国語活動、国際、市民
ボーイスカウト: 世界友情章、通訳章
ベンチャースカウト: プロジェクトでのテーマ設定、世界友情章、通訳章

このどうぶつはどんななき声でしょう?

「犬はどんななき声ですか?」と聞かれると、多くの人は「ワンワン」と答えると思います。しかし、海外ではちがう答えが返ってくるかもしれません。例えば、英語では「bow-wow(バウワウ)」と表現されるみたいです。他にもフランスでは「Ouah-Ouah(ワフワフ)」、お隣の韓国では「멍멍(モンモン)」と言われるそうです。実際に声に出してみるとそれっぽく聞こえるでしょうか?

犬だけではなく、猫や牛、羊やニワトリなども調べてみるとおもしろいかもしれません。また、英語だけではなくいろいろな言葉で調べてみるのもいいかもしれませんね。

さらに一歩先を調べてみると・・・(ボーイスカウト以上向け)

犬の鳴き声を一つとっても国や地域によって大きく異なります。それはなぜでしょうか?言語によって表現の仕方が変わることもありますが、犬の種類によって鳴き声が異なるのも理由に挙げられるのではないでしょうか。地域によっては馴染み深い犬種があり、そうしたものが鳴き声の表現に関係があるかもしれませんね。興味のある方は調べてみましょう。

相手の文化を知ることはそれを認める大きな一歩である

世界には地域によって様々な歴史や文化があり、中には皆さんのなじみのないものもあるかもしれません。しかし、それらを初めから拒絶するのではなく、理解しようとすることが大切です(ボーイスカウトの世界でも「Better Understanding, Brighter World(よりよき理解・明るい世界)」という言葉がありますね)。また、相手の文化について知ることももちろん大切ですが、自国の文化について知るのも同じくらい大切です。言葉というのはそうした文化を知るための入口の一つになります。何より、身近なものだからこそ多くの面白い「ネタ」が隠れているものです(他県の出身者と方言の話で盛り上がるように)。海外派遣に行こうと思っている方もそうでない方も、身近なところから国際交流の準備をしてみてはいかがでしょうか?

最後になりますが、全国大会の参加申し込み締め切りまで残りわずかとなりました。国際委員会では海外派遣の経験者にその体験を語ってもらいつつ、皆さんに海外派遣について少しでも前向きになってもらえるような会にしたいと考えています。少しでも興味のある方は是非聞きに来てください。全国大会の詳細は以下のリンクからご参照ください。
令和2年度全国大会 https://www.scout.or.jp/r2zt/


文:国際委員 津田祥太郎

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