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5月30日全国大会WEBスカウト教育会議分科会で、国際委員会「海外派遣のすすめ~VSからRSのみなさんへ~」を開催いたしました。全国の多くのスカウトや指導者の皆様にご参加頂きありがとうございました。

Web全国大会スカウト教育会議テーマ集会では、2019年に日本連盟主催行事で派遣したローバースカウトを中心に報告とパネルディスカッションそしてSDGSの取組みについて日韓スカウト交歓計画からの学びについて、国際的な視点から報告をいたしました。

また、2019年度のスカウト特別海外派遣では2人を派遣しましたので、今回のテーマ集会では大阪連盟の親木さんに派遣のご報告いただきました。今回の記事では、もう1人の派遣員である東京連盟の枝迫さんが訪れたフィンランドについて、撮影された写真と共に皆様にご紹介いたします。

第5回「オンラインで世界を探検しよう」inフィンランド

ビーバー:自然に親しむ
カブスカウト:自然観察官
ボーイスカウト:環境保護章

フィンランドはスウェーデン、ノルウェー、ロシアと国境を接する北欧の国です。首都ヘルシンキは、バルト海の半島と周辺の島々からなり、日本より小さく、人口551万人の国です。18 世紀のファッショナブルなデザイン地区や数多くの博物館や美術館があります。北極圏のラップランドは広大な国立公園やスキーリゾートを擁する大自然で知られ、オーロラを見ることもできます。日本では、サンタクロースが住んでいる国であることや、「ムーミン」発祥の地として知られています。

スカウティングが趣味

スカウティングはフィンランドで最も人気のある趣味の1つです。自然と共生し、その状況に応じて行動し、自然を守り、尊重することは、フィンランドスカウティングの要の1つです。もう一つの重要な目的は、社会的能力を学ぶことです。フィンランドのスカウトとガイドは、他の国や文化に慣れ、知識豊富でアクティブな市民になる方法を学びます。そして、スカウトの募集は子供だけでなく、大人になってからも、スカウトとしての募集が行われていることもとても興味深い点です。

環境との関係

フィンランドのスカウトは、自然の中で移動し、活動をしています。そのため、スカウトは自然を尊重し、自然に親しんでいます。スカウトは、自然の中で過ごすことを楽しみ、人間も自然の一部と考えています。全国的なオリエンテーリング大会なども行われているようです。また、スカウトは、自分の生活環境や作業環境の福祉、清潔さ、快適さに関心を持っています。スカウトは、持続可能な開発の原則に従って、将来の世代のための環境の保全に関心を持ちSDGSの目標でもある「陸の豊かさを守ろう」「海の豊かさを守ろう」をスカウティングの重要事項として取り組んでいます。枝迫くんが訪問した、自然学校もこれらを深めるための施設です。

2022年フィンジャンボリーが開催されます

第8回国際フィンジャンボリーは、2022年夏にフィンランド南部のエボキャンプ場で開催されます。フィンジャンボリーは、フィンランドのガイドとスカウトによって組織され6年ごとに開催されています。最後のフィンジャンボリー「ロイフ」は、17000人を超えるガイドとスカウトをEvoに集めました。Roihuは、新しい経験と忘れられない瞬間を新しい友達と古い友達と組み合わせたものでした。その動画がYOUTUBUにも挙げられています。日本からも長野県連盟からは、スカウト24名(BS14、VS7、RS3)、指導者5名が参加しました。またフィンランドのスカウトはジャンボリーなどの国際行事に参加する際は、オリジナルのぼうしをかぶっていますよね。


枝迫くんとフィンランドのスカウト帽子

ロイフ2016:https://www.youtube.com/watch?v=Gs9PPn9qWmY&feature=youtu.be

フィンランド訪問するときは

フィンランドを訪問している際、ガイドとスカウトに会いたい場合は、Facebookグループの「フィンランドを訪問(Guides and Scouts visiting Finland)するガイドとスカウト」でガイドとスカウトの連絡先を探すことができます。グループには、ペンパル、フィンランドでの交換学期中に参加するグループ、またはキャンプに海外からのゲストを受け入れてくれる地元のグループを見つけることができます。

大切な心

フィンランドのスカウトでは、「You can step in shoes one size too large.」( 「一回り大きい靴を踏んでも大丈夫」)という言葉があります。自分の居心地の良い場所から出る勇気があれば、新しいこと多く学び、成長することができると言われています。スカウト活動は新しいことに挑戦するための安全な場所が提供さています。日本でも、スカウトだからできる活動や体験があります。2019年スカウト特別海外派遣に参加した2名のローバースカウトは、自身で立てた計画を実行するために、一人で海外に冒険の旅に出かけました。彼らは帰国後、「計画段階から多くの人に助けられ、実現した派遣であり、旅行中そして帰国後、自分が多くの人に支えられていることを実感した。」と目的や実践した内容が違っても、同じような境地にいたっていました。私は二人に選考段階から国際委員会として関り、帰国後の二人の成長をこの全国大会で改めて感じ、とても嬉しく思いました。今年度の国際委員5名もみなスカウト時代にキャンプスタッフ・スカウト特別海外派遣・日韓スカウト交歓計と年齢は50代から20代で在りながら、皆が何らかの国際交流を経験しています。スカウトは海外に行ったということ以上に、自身の人生の中で新たなことに挑戦したという経験が、その後のスカウティングに大きな影響をあたえるのではないでしょうか。

「スカウトは感謝の心をもつ」目標や目的以上に多くの学びがスカウティングにはあります。支えられている日常に感謝


文責:国際委員長 笹渕真子

 

参考資料

フィンランド連盟

ちかい:
私は、
自分の神、私の国、世界を愛し、
理想を実現し、
他者の助けとなるために最善を尽くします。

スカウトのモットー:
準備して

部門:
5つの年齢グループ
カブスカウトは7〜10歳
アドベンチャー:10-12歳
トラッカー:12〜15歳
エクスプローラーズ:15〜17歳
ローバー:18-22歳

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