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<機関誌「SCOUTING」2023年11月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

千葉県連盟 袖ケ浦第1団

房総半島の西部、京葉工業地帯の一角にある千葉県袖ケ浦市。1997年の東京湾アクアラインの開通により、東京都や神奈川県へのアクセスの利便性が向上した同市は、近年人口が増加したという。そんな成長する街の成長著しい袖ケ浦第1 団に話しをお聴きした。

5年後、50周年を、100人の仲間とともに!!
4 月以降12人のビーバースカウトが入隊!

袖ケ浦市の中央に位置する袖ケ浦公園で、袖ケ浦第1団のビーバー隊は元気に活動している。ビーバー隊は、色とりどりの花々が咲き、多様な生物が生息するこの公園で、季節を感じるプログラムを重視しているという。そんなビーバー隊は本年4月以降、12人の新しい仲間を迎えたという(9月11日現在)。各小学校にチラシを配布してもらうなど、行政の支援も大きいが、口コミで仲間が増えているそうだ。楽しい活動が、その口コミの根底の一つであることはいうまでもない。一方、団に関わる人がみんな仲良く、互いに協力してこの団を盛り上げていこうという雰囲気に溢れており、それもまた口コミの根底にあるものだろう。保護者の参画の機会も多く、カブ隊デンリーダーのみなさんも積極的に活動している。カブ隊では蛍の生態を組集会で調べて、隊集会で実際に見に行くというプログラムを展開したが、カブもさることながらデンリーダーはじめ大人もワイワイ楽しんでいたという。


 

「久留里1000年の森」へ!

袖ケ浦第1団のボーイ隊の夏季野営は、君津市にある「久留里1000年の森」で実施される。この森は、多くの人に自然を知って、体験してもらいたいという願いから細山公朋さんという方がつくった森だ。細山さんが15年以上の歳月をかけて一人で荒れた山を地道に里山として整備したという。これまで既存の野外活動施設を利用してきたボーイ隊であったが、施設の制約やルールを遵守することにより、より冒険的なプログラムなどの機会が失われることもあった。そうしたところ、細山さんの理解と賛同を得ることができ、数年前より「久留里1000年の森」で、よりワイルドな活動を実施することができるようになったのだ。カブ隊も同地でくまキャンプを実施し、傍らでボーイ隊の様子を見学したが、デンコーチはじめボーイ隊の活動に目を輝かせていたそうだ。また、ベンチャー隊も同地を絡めた冒険旅行を実施するなど、「久留里1000年の森」は袖ケ浦第1団にとっての「懐かしの森」になりつつある。

 


 

5年後、50周年を、100人の仲間とともに!!

昭和53年(1978年)に発団した袖ケ浦第1団、5年後には節目の50周年を迎える。そんな同団の未来を団の皆さんはどう考えておられるのだろう。明るく楽しく面白い団になってほしいという声、今いるスカウトがずっと活動を続けて将来の指導者になってほしいという声、この団で育ってすてきな大人になってほしいとの声、大人になった時にも自分の居場所としてありつづける存在であってほしいとの声、など
など。さまざまな声が楽しく飛び交ったが、中には、子育てに悩む親同士の連帯感を育む場、ボーイスカウトを通じて親として安心して成長できる場になってほしいという声が聞かれ、ビーバースカウトを中心に新しい仲間が急増している団の素顔を垣間見た。
袖ケ浦第1 団のスカウト数は、現在約50人である。野中浩章団委員長は、5年後の50周年を100人の仲間とともに迎えたいと意気込む。そして、100人の仲間で50周年記念の野営を「久留里1000年の森」で実施したいと語る。


ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年11月号にも掲載している内容です

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