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JOTAJOTI は、世界スカウト機構(WOSM)が主催する公式国際行事で、スカウトや指導者がアマチュア無線やインターネットを通じて、国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とする、世界最大級のデジタルスカウトイベントです。国際委員会としても、日本にいながら国際交流できるこの機会はとても貴重だと考え、プログラムの実施例を紹介していくことといたしました。
JOTA-JOTIをベースにした活動紹介は第9回から4回連続、今回は2回目の掲載となります。

JOTI2020の機会を利用して、指導者交流

今回は国際委員大石の体験から報告します。

今回のJOTIでは事前に充分調整を行ったことが功を奏し、30余年前に2年間留学していたカイロ(エジプト)で活動している団のリーダーと交流することが出来ました。

交流では、「サラ―マ アレイクム(こんにちは)」という挨拶に始まり、アラビア語と英語を交えながら私が留学時代に住んでいたカイロ市内の話、来年エジプトのシャルム・エル・シェイク(シナイ半島の南端の街で紅海に面している)で開催が予定されているWOSM世界会議の話など、多岐に渡りました。

日本連盟 世界スカウト機構からの発行資料一覧

彼らはエジプトでは数少ないキリスト教徒(カトリック教徒)であり、彼の名前は日本語でいうところの「ヨハネ」であること、彼はカトリックスカウト連盟のカイロ地区(加盟員約1.500名)の役員をしていること、私は神戸第54団の団委員(国際担当)として活動していると共に日本連盟国際委員会の副委員長も仰せつかっていること、彼は2023年に韓国で開催が予定されている25WSJへの参加を希望していること等を話しました。

その後、エジプト国歌である「ビラーディー、ビラーディー、ビラーディー(わが祖国)」をアラビア語で一緒に歌い、YouTubeの同曲音声も共有し盛り上がりました。


エジプト国歌

イスラム教の経典であるコーランの第1章を一緒に暗唱することも考えていましたが、彼がキリスト教徒(カトリック教徒)であることから、これはせずに終わりました。
後半は新型コロナウィルスが各々の国で社会に与えている影響について語り合いました。彼は小学校の教諭をしていますが、新型コロナウィルス禍が始まった3月から6月は学校が閉鎖されていたそうです。7月から登校が再開され、8月以降は児童・生徒は毎日登校し出来ていますが、半数づつ午前と午後に分かれて登校し「3密」を防いでいるとのことです。日本では小中学校が略フルタイムで授業を行っていることを話すと驚いていました。
現在は新型コロナウィルス禍の為にスカウト達が集まれず、Skypeを通じて日本のスカウトと交流することは困難であるものの、将来的に環境が許せば是非交流を行いたいとも言ってくれました。

これまでは忙しさに感けてJOTI/JOTAに参加しておらず、今年が初めての参加となりましたが、得られたものは想像していた以上に大きかったことから、来年は周りのスカウトも誘い、是非再度参加をしたいと思います。


文責:国際委員会 副委員長 大石千秋

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