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Scouting Never Stops!
全国の富士スカウト

スカウティング2020年11月号(No.740)では、新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の影響を受けながらも「進歩に関する特別措置」を適用して富士スカウト章を取得したスカウトの取り組み事例をご紹介しました。2019年4月に完全移行したボーイスカウト部門とベンチャースカウト部門の進級課程を改めて確認するとともに、2020年11月末までに「富士スカウト章」を受章したスカウトをご紹介します。

新課程と富士スカウト章

2019年4月より、ボーイスカウト部門とベンチャースカウト部門は進級課程を一本化しました。新たな課程は以下4つの特徴をもち、より一貫性のある進歩を重視した内容になっています。

1 一貫した進歩制度

初級スカウトから富士スカウトまでの一貫した進歩制度であり、初級-2級-1級-菊-隼-富士の6段階の進級章をすべて取得して到達点である富士スカウト章を目指す。

2 成長した姿を表す進歩の目標

スカウトの成長した姿と求められる技能を表す進歩の目標を設定。スカウトは自己の目標を展望でき、保護者は子どもが将来の成長した姿を想像することができる。

3 必要な技能や知識を明確にした必修課目

各進級課目は、前述の進歩の目標で設定する技能や知識の修得を目指す必修課目に内容を改定し、進歩の継続性を重視する。

4 内容を刷新した選択課目

技能章の改善や新設を行い、スカウトに求める基本的な技能とスカウト自身の興味の幅を広げる選択課目とする。

特徴のひとつ目にあるとおり、スカウトは一貫した進歩に取り組み、進歩制度の到達点である「富士スカウト章」の取得を目指します。1955(昭和30)年に富士スカウト章受章者第1 号が誕生してから現在までに約6,600人が富士スカウト章を受章してきました(現在のベンチャースカウトになってからは約4,000人)。

 

新型コロナによる困難な状況は続きますが、スカウトが自発心や積極性をもち、個性を伸ばしながら、集団において自分の責任を自覚して行動できるように、進歩制度を活用してスカウトの活動や成長を支援していきましょう。


ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2021年1月号より

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