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信仰奨励委員会 飯盛 安信

新型コロナウイルスの感染が拡大し始めてから1年。どのように生活すれば感染を防げるのか分かってきたつもりでしたが、冬になって感染者が再び増加してしまいました。スポーツや旅行、そしてスカウト活動が思うようにできず、絶えず感染防止に気を張っているからか、体のどこかに疲れが溜まっているように感じています。昨年の夏から「リアル」での集会を徐々に再開し、スカウトやリーダーの笑顔が戻り始めました。マスクをして、3つの密を避け、会場も時間も制限された集会です。そこでは、これまで当たり前のように「集合、集まれー!」などと言っていたことが簡単にできないのです。しかし、ともに顔を合わせて集うということが、いかに嬉しく大切なのかを、新型コロナのおかげで、改めて気づかされました。

キリスト教の『聖書』には、「集」という字が515個も出てくるそうです。個人と神様との関わりも大切ですが、人と人とのつながりもまた、いかに大切であるかを表していると思います。私たちが集まって活動を進めるなかで、互いに支え合い励まし合い「共に生きている」と感じることが人々にとって大きな力となるのだと教えられます。「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいる。」聖書に出てくるイエス様の言葉です。神様のことを思い、感謝の心をもって集えば、神様は私たちと共にいてくださる。そして、私たちを支え、励ましてくださる。このことは、どの宗派の神様、仏様、ご先祖様も同じなのだと思います。

リアルであれ、リモートであれ、集会のときに「先週、何か神様に感謝したいと思ったことはありましたか?」と、スカウトに問いかけてみてはいかがでしょうか?そのとき皆が神様のことを思えば、その集会の中で、きっと神様が私たちと一緒にいてくださるのです。

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2021年1月号より

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