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退任のご挨拶(村田禎章)

 加盟員ならびに関係各位におかれましては、平素よりスカウト運動に対し格別のご尽力を賜っておりますこと、厚く御礼申し上げます。
 私、この度、令和2年3月31日をもって日本連盟団支援・組織拡充委員長を退任いたしました。
 在任中は、全国各県連盟役職員はじめ、加盟員各位には一方ならぬご支援とご厚情を賜りましたこと厚く御礼申し上げます。
 加盟員の増加に転じることを念じながら4年間、様々な施策を実施いたしましたが、結論としては減少傾向の角度に緩みは出たものの増加に至ることはできませんでした。
 ただ、20年以上新規加入数が減少してきた中、令和元年度におきましてわずかですが増加に転じることができました。加盟員各位の努力のたまものであり、ご協力いただいた関係各位のご支援のたまものと深く感謝申し上げます。
 引き続き、新規加入増加に向けてのお取り組みをお願いいたします。
 社会的には新型コロナウィルス拡散防止に向けた、人的交流の制限、自粛が相次ぎ、経済的な打撃も大きく、小中学校の休校も多々実施されています。ボーイスカウト活動におきましても、現在日本連盟より集団での活動等の自粛をお願いしているところです。
 集会の自粛、加盟員募集事業やその他各種イベント、指導者訓練等の中止・延期が相次ぐなど、本運動にとっては極めて厳しい状況が今後も続くと思われます。
 関係各位におかれましては、このような時こそ心にスカウトの情熱をともし続け、彼らが笑顔でこの難局を乗り切ることができるようご指導とご支援をお願い申し上げます。
 最後になりましたが、今後も団支援・組織拡充委員会の事業等にご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、加盟各団の益々のご隆盛をお祈り申し上げ退任に当たっての御礼とさせていただきます。

就任のご挨拶(木村寿宏)

 令和2年4月1日付けで、団支援・組織拡充委員長を仰せつかりました神奈川連盟の木村寿宏(きむら・としひろ)と申します。前任の村田委員長のご指導をいただきながら、2期4年間、当委員会で活動をしてまいりましたが、この度、思いがけず委員長の大任をお引き受けすることになりました。全国の皆さまと加盟員の増加、スカウト運動の普及、県連盟などへの組織拡充のご支援に全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 皆さまもご案内のとおり加盟員数は、昭和58年度の331,985人をピークに右肩下がりのままで、この間、日本連盟全体としては一度も増加に転じたことはありません。昭和61年にはビーバースカウト部門を設置、平成7年には全部門で女子スカウトを迎え入れたにもかかわらずです。このような状況にあって、減少し続けてきた新規加盟員数(スカウトのみ)が令和元年度の確定値で7,898名となり、対前年度385名の増、比率にして5.12%の増となりました。残念ながら目標としていた10%増には届かなかったものの過去15年間の新規加盟員数(スカウトのみ)の対前年度比の平均が94.2%であったことを考えると一歩前進したといえるのではないかと思っています。
 私は、この運動に関わる子どもが1人で多くなれば、必ずこの世の中は良くなる。そして、この運動に関わった子どもたちは必ず幸せな人生を歩むことができると信じています。そういう意味でこの新規加盟員の増加は、本当に嬉しくもあり、私たちに課せられた使命を考えた時、身の引き締まる思いでもあります。加盟員の増加は当面の目的ではありますが、本当に私たちが考えなくてならないことは、その先にあるこの運動を通じて世界を今より少しでも良くすることではないでしょうか。加盟員を増やすことの意味を常に自分自身に問い続けて、委員長の職に誠実に向き合ってまいります。この運動に課せられた使命(mission)を理解したら、あとは情熱(passion)をもって行動(action)を起こすだけです。まずは、加盟員の増加と地域でのスカウト運動の普及に全国の皆さまと手を携えて取り組んでいきたいと思います。
 結びに、今後の当委員会の事業へのご協力のお願いと、この運動の益々の発展のために全力で職務に取り組むことをお誓い申し上げて、就任にあたってのご挨拶とさせていただきます。

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