これからの ローバーリングについて

<機関誌「SCOUTING」2022年11月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

 

2022年度RCJ運営委員会

これからの
ローバーリングについて

 


■ ローバースカウト、ベンチャースカウトの皆さんへ

私たちローバースカウトは、いつの時代も「他者への奉仕」と「社会への奉仕」をしていく存在です。自身の持つ知識と技能を最大限に活用し、それらを奉仕という形で還元していかなければなりません。もちろん、始めから大きなことに取り組む必要はありません。まずは自身ができることを、できる範囲で実践していくことが大切です。何をすればよいかわからないという時には、団や地区の先輩や同年代のスカウト、また県連盟のローバー組織や全国ローバースカウト会議(RCJ)県代表スカウトに聞いてみることができます。きっと、活動(=奉仕)のヒントが得られるはずです。RCJは、すべてのローバースカウト、そして同年代の指導者が集う場として機能しています。わからないこと、悩みがあれば、ぜひRCJを活用してみてください。また、身近にいる成人指導者へ想いを伝えてください。私たちは、お互いに助け合う仲間となるでしょう。また、成人指導者の方は皆さんの想いに耳を傾けていただけるはずです。時代の変化の激しいこの世の中で、その時代に即したより良きローバーリングとはなにかをみんなで考え、実践に移していきましょう。そして、ベンチャースカウトの皆さん。ベンチャースカウト部門の後は、ローバースカウト部門へと続いていきます。18歳となり、成人としてスカウティングを続ける私たちは、これまでに経験してきたことを実際に社会へと還元していく必要があります。皆さんも間もなく、私たちの仲間となることでしょう。自分がローバースカウトとなった後、どのようにして社会へ貢献することができるだろうか、自身の心構えを固めていく準備をされていくことを願っています。

 

■ 成人指導者の皆さまへ

RCJは設立から11年目を迎え、これまでの10 年間、ローバーリングの活性化を目指してさまざまな取り組みを行ってきました。時には暗礁に乗り上げることもありましたが、こうして11 年目を迎えることができたのも皆さまのご支援の賜物だと思っています。10年間の取り組みの中で、多くのローバースカウト同士の交流が行われてきました。それを実践し、奉仕の取り組みへとつなげていく必要があると私たちは認識しています。社会という大海原へ漕ぎ出し始めた私たちを、どうかより良き方向へと導いていただきたいと願っています。皆さまのアドバイスが、私たちの Good Resolutionへとつながります。ローバースカウトが何を目指し、何を考えているか、これをローバースカウトからお伝えしていき、これからはローバースカウト、成人指導者の皆さまが、相互にローバーリングの活性化のため協働していけたらと願っています。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

■ 保護者の皆さまへ

ローバースカウトの姿を見かけたことはありますでしょうか。きっと、お子さまが所属されている団にも、ローバースカウトがいることでしょう。ローバースカウトは18 歳から25歳までのスカウトで、教育を受けるスカウトの最終部門にあたります。私たちは、社会貢献を軸に活動を展開しています。そして、私たちも以前は小さなビーバースカウト、生意気なカブスカウトでした。今私たちは「あのローバースカウトのような立派な成人になってほしい。」と保護者の皆さまに感じ取ってもらえるよう、より良き活動を展開していかねばならないと強く心に思っています。団にいるローバースカウトへ声をかけてみてください。「あなたはどうしてボーイスカウトを続けてきたのですか?」と。きっとにっこり笑って答えてくれると思います。

 

■ ローバースカウト活動の今

ローバースカウトは、各地域で自主的に活動しています。今回は、富山の事例を紹介します。富山ローバースカウトの会(TRK)は、県内に登録のあるローバースカウトまたは同年代指導者で構成された会です。現在は22人のメンバーで活動をしています。今回、TRK のメンバーに活動の様子を伺いました。

Q
最近行った活動を教えてください
A
今年のゴールデンウィークから1か月間、1,000キロサイクリングを実施しました。各自が同じアプリをインストールし、離れていても一緒に活動に参加できる仕組みにすることにより、普段県外にいてあまり活動できないスカウトや、下宿先で活動することができないスカウトも参加することができました。富山では自動車がないと生活しづらいですが、自転車に乗る機会を作ることにより、普段見えない景色に気づくことができ、自然環境について主体的に考えるきっかけになりました。
Q
TRK新聞を月に一回発行されていますが、発行のきっかけを教えてください。
A
以前はさまざまな活動を展開していたのですが、コロナ禍で活動に制限がでました。しかし「家にいてもできるスカウティングとは何か」を考えた時、他県のスカウトがYouTube やSNSでおうちスカウティングの紹介をしており、私たちも県内のローバースカウトや他部門のスカウトたちの活動の手助けになる情報発信ができればと思い始めました。
Q
今後、対面の活動が徐々に増えてくると思います。どのような活動を予定していますか?
A
今までできなかった他部門への奉仕や、雪国という特性を生かしたスノーキャンプなど、スカウト活動において楽しく学びながら奉仕することに重点をおいて活動していきたいと考えています。

 

富山ローバースカウトの会の皆さん

 

■ RCJフォーラム2022開催決定

RCJの今年度事業としてRCJフォーラムを開催します。RCJフォーラムは2015年から隔年で開催されており、参加したスカウトが自隊に戻って活動をする際に役立つ知識や考え方を持ち帰ることができる「還元型」の内容を目指してきました。

今回のフォーラムでは、ローバースカウトが社会に対して何ができるかを考える「社会還元型」のフォーラムを実施します。ローバースカウトは「ちかい」と「おきて」を生活の中で実践しながら、社会に対して奉仕できる精神力と体力を養い、creating abetter worldを達成することを目指しています。スカウティングの原理である「他へのつとめ」を考える機会として位置づけています。このフォーラムを通して、現状のローバースカウトの課題である「社会とのつながり」を意識し、社会のために個人レベルやグループなどでどのようなアクションを起こし、自らが奉仕していくのかいうことを今以上に意識していくフォーラムにしていきます。

詳しい情報は、日本連盟Web サイトおよびRCJ Web サイトにてお知らせします。お楽しみに!

 

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2022年11月号にも掲載している内容です