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<機関誌「SCOUTING」2023年1月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

天皇陛下おことば
ボーイスカウト日本連盟の創立100周年を、皆さんと共にお祝いできることをうれしく思います。
日本におけるボーイスカウトの歴史は、大正10年に、当時皇太子でいらっしゃった昭和天皇が英国を訪問された際、ボーイスカウト運動の創始者であるベーデン-パウエル卿とお会いになり、スカウト運動に関心を持たれたことが契機となり、翌年、少年団日本連盟が創立されたことに始まると聞いています。以来、ボーイスカウト日本連盟が、100年の長きにわたり、「ちかい」と「おきて」の実践を通じて、青少年の健全な育成に取り組んでこられたことに対し、深く敬意を表します。私が、日本連盟の行事に初めて参加したのは、今から44年前の昭和53年に静岡県御殿場市で開催された第7回日本ジャンボリーでした。その後も日本ジャンボリーやシニアースカウト大会、また、日本アグーナリーなどの諸行事に参加し、スカウトの皆さんとキャンプをしたり、富士登山をしたりしたことは今でも良い思い出になっています。そして、自然の中で仲間と一緒に知恵を出し合い、体を動かすことの大切さや、スカウト活動の楽しさを体験できたことも、得難い経験となりました。スカウトの皆さんが、様々な活動に積極的に参加し、日本全国、そして世界のスカウトとも友情を育みながら、良き社会人となるために研鑽に励んでいる姿を頼もしく感じました。

日本連盟創立から100年を迎える今日までの間に、青少年を取り巻く環境は大きく変化してきました。地球温暖化や生物多様性の減少が進行し、地球環境の保全・保護活動や環境教育、そして、防災の重要性が一層増してきている中、自然への理解を深め、自然を友として親しむ心や能力を育むスカウトの活動は、大変意義深いものと思います。

今後のスカウト運動の一層の発展と、日本、そして世界の子供たちが健やかに育っていくことを願い、式典に寄せる言葉といたします。

 

来賓紹介

式典には、内閣総理大臣、文部科学大臣、BS振興国会議員連盟役員など、多くの来賓の方にお越しいただき、スカウトたちに祝辞をいただきました。

 

天皇皇后両陛下との御懇談


代表スカウト(後列左から)

① 中部ブロック代表
浅井 孝栄(ベンチャースカウト)/愛知連盟 名古屋第67団
② 北海道・東北ブロック代表
平石 一陽(ベンチャースカウト)/北海道連盟 札幌第1団
③ 中国・四国ブロック
三野 真椰(ベンチャースカウト)/愛媛県連盟 松山第28団
④ 九州・沖縄ブロック
豊田 萌(ベンチャースカウト)/福岡県連盟 北九州第55団
⑤ 近畿ブロック代表
岡川 颯夏(ベンチャースカウト)/兵庫連盟 尼崎第26団
⑥ 関東ブロック代表
中島 宥紀(ベンチャースカウト)/群馬県連盟 太田第5団


天皇皇后両陛下による各ブロック代表スカウト6人との御懇談が行われました。スカウトたちは1人ひとり自己紹介し、佐野専務理事の進行により、スカウトが各自の活動内容を紹介し、その内容について両陛下が御質問される形で行われました。スカウトたちは最初たいへん緊張しておりましたが、進行していくにつれて和やかに御懇談いただくことができました。
天皇皇后両陛下より御声掛けをいただきましたスカウトは、今後の活動の励みとたいへんな栄誉を得ることができました。

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年1月号にも掲載している内容です

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