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退任のご挨拶(戸髙 有基)

 令和2年3月31日で財務委員長を退任致しました。
 平成22年に当時の佐野委員長から指名を受け、財務委員として第23回世界スカウトジャンボリーの成功に向け募金活動を行って来ました。

 28年に財務委員長の役務を拝命し、2期4年これまで委員の皆様と日本連盟の財政運営に当たりましたが、29年の全国大会での奥島理事長の発した緊急事態宣言を受けて、財務委員会では緊急財政改革の提言を行い、「財政再建及び組織改革に関する基本方針」を取りまとめ、理事会・評議員会に組織運営の改革の取り組みをお願いしてまいりました。全国代表者会議でのご討議・ご提言を戴き
平成30年度より取り組み可能なものから進めてきました。

 これは、加盟員の皆様には登録料の値上げを含む痛みを伴うお願いとなり、全国の隊・団・県連盟の皆様のご理解とご協力を頂き、昨年から登録料の改定を実施致しました。その他、事業や業務の見直し、予算の効率化、保有資産の活用、高萩SFの活用と執行体制の明確化、経営情報の透明化、エンタープライズの経営務刷新など運営系委員会委員長と連携して努めてまいりました。この間、委員の皆さま、事務局の皆さまには大変お世話になりました。御礼申し上げます。
 未だ、改革の途上の案件も沢山有りますが、職員の皆様と関係委員会の皆さまのご協力により少しずつ進んでいると考えます。
 新年度から新しい委員会の皆さまにより運営を頂きますが、加盟員の減少傾向の中、引き続きの財政改革並びに運営を賜りますようお願い申し上げます。

弥栄

新任挨拶(和田 剛和)

「いまだからこそ、自分のできることをやってみよう!」
新型コロナウイルス感染症が蔓延するいま、職や学舎を失い、絶望の淵に立っている人々がいます。医療現場は崩壊の危機に瀕し、世界中が混乱の中にあります。このような先の見えない、どうしたらいいかわからない時だからこそ、私たちスカウトは、これまで培ってきた知識と技能を発揮しようではありませんか。私たちスカウトは、さまざまな訓練を通して、創意工夫、臨機応変、発想転換の力を身に付けてきました。さらには、世代や地域や立場を超えてつながった広いネットワークを持っています。いまだからこそ、「スカウトの三つの原理」を胸に、これまで以上に社会に貢献しましょう。

すでに個々のスカウトの、さまざまな取り組みが伝わりはじめております。ハンカチをマスクに簡単に変える方法を伝えている人がいます。マスクの耳かけでの痛みを軽くするイヤーガードを、3Dプリンタで設計、製作、配布している人がいます。保護者の代わりにスカウト活動で学んだ炊事、洗濯を頑張っている子どもたちがいます。その人、そしてその人のいる場所、能力、環境によって、できることが無限にあります。私たち一人ひとりが、いま自分には何ができるだろうと、胸に問いかけてみてください。

はじめまして、このたび、財務委員会委員長を拝命いたしました、和田剛和(わだ たけかず)と申します。宮城県連盟で仙台第1団に所属しております。カブスカウト(当時はビーバーはありません)からスカウト活動を続けており、これまでシニア隊長(現在のベンチャー隊長)、ビーバー隊長、宮城県連盟理事長を経験させていただき、現在、団では副団委員長、県連では組織拡充委員長をつとめております。仕事は、理化学・測量器・計測システムの商社を経営しており、中小企業を経営する中で学んだ会計、法規、人事、そして培った人とのつながりをしっかりと生かして参りたいと存じます。

これまで四年間、戸高委員長のもと財政委員会に在籍させていただき、2017年10月の理事会で承認され、登録料改定の前提となりました「財政ビジョン」の策定にも関わらせていただきました。しかしながら、加盟員の減少に歯止めがかからず、さらには、この新型コロナウイルス感染症の影響も大きく、将来の財政のバランスをとるためには、「新・財政ビジョン」を策定しなければならないと考えております。しかし単に登録料改定でしのぐのではなく、将来の登録料収入が減少する可能性を視野に入れ、事業や業務の全面的な見直し、日本連盟で行う事業予算の全面的な見直し、そして事務局給与体系や「働き方改革」を含め管理費の全面的な見直しを行い、できるかぎり支出を抑えていく必要があると考えております。さらにはエンタープライズの経営の透明化によって安定的な経営を図ると同時に、保有金融資産の活用や企業寄付の獲得による、新たな収入の確保をめざして参ります。
スカウト運動を広げるため、そして皆様の安心したスカウト活動のため、それを担う日本連盟の安定した財政基盤を見据え、様々な事案に積極果敢に取り組んで参る所存です。

いまだからこそ「感謝の心」をもって、全力を尽くして参ります。
皆様のさらなるご指導、ご協力をなにとぞよろしくお願い申し上げます。

財務委員会委員長 和田剛和

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