新型コロナウイルス対応における進歩に関する特別措置
新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、2月末より県連盟や団・隊における対面での集会や行事について自粛をお願いして参りました。5月に入り、政府より緊急事態宣言が解除されました。今後は、徹底的なクラスター対策を講じることで感染拡大の防止に努めつつ、「新たな日常を」スタートさせることがもとめられています。
当連盟では、各地域で活動を実施していく際の感染拡大予防のための留意点としてガイドラインをまとめました。それに合わせて、「Scouting Never Stops」のもと、進歩に対する意欲の低下を防ぎ進歩の歩みを止めないことを目的とした、特別措置をまとめました。県連盟におかれましては、先のガイドラインと合わせて、県連盟内の隊・団において取り組みが行われますようご理解とご協力をお願い申し上げます。
関連資料
本件に関する説明用資料 | 新型コロナウイルス対応における進歩に関する特別措置(PDF) |
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特別措置に関する付随資料① | 富士スカウト章の考査に関する特別措置(PDF) |
特別措置に関する付随資料② | 菊スカウト章、隼スカウト章の考査に関する指針(PDF) |
よくあるご質問 | 特別措置への質問や意見に対する回答(PDF) 2020.07.07 更新 |
関連Webページ | スカウト活動における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン |
新型コロナウイルス対応における進歩に関する特別措置
1.特別措置の趣旨(目的とねらい)
2.課程・進級取得可能期間に対する特別措置
3.考査方法、考査基準に対する特別措置
隊長は、進歩・進級に関して、考査の原則(規程7-33)および考査の基準(規程7-34)に即し、隊長の責任において、ウイルス感染防止に関する措置の下における制限及び環境に合わせ、隊における特別の考査基準や考査方法を設けることができる。ただし、地区または県連盟における考査のある進級(菊、隼)については、県連盟コミッショナーまたは地区コミッショナーの設ける特別の考査基準や考査方法に、日本連盟申請の必要な進級(富士)については、日本連盟コミッショナーの設ける特別の考査基準や考査方法に沿うこととする。
- 県連盟コミッショナーまたは地区コミッショナーは、地域の状況を勘案して、菊、隼の進級に関する特別の考査基準や考査方法を設けることができる。
- 日本連盟コミッショナーは、富士の進級に関する特別の考査基準や考査方法を別途設ける。また、隼、菊の進級に関する特別の考査基準や考査方法を設ける際の参考となる指針を別途示す。
- 隊および地区、県連盟において特別の考査基準、考査方法を設ける際、「野営、ハイク等の野外での活動や複数人数が対面で実施しなければならない細目」については、活動制限の緩和に合わせて「後日実施すること前提」として、「一定の成果および考査の計画(※)」をもって考査することができる。
(※)「一定の成果または考査の計画」:その時点で実行可能な訓練や準備(知識、技能、安全、心構え等)の確認、および日程を除く具体的な考査方法の計画等、後日実施されることを見込まれることを示すもの)
【考査の原則(7-33)】 進歩及び進級課目の考査は、本運動の目的及び基本方針に適合した状況の下で、隊長の責任において行う。ただし、隊長は、特定課目に関する考査を自己の責任において他の者に委託することができる。 ② 進歩及び進級課目の考査は、課目に示された能力を体得し、それが実際に役立つものであるかどうかを認定するものである。 ③ 進歩及び進級の考査は、技能についてのみでなく、「ちかい」と「おきて」の実践を重視する。 【考査の基準(7-34)】 考査の基準は、スカウトの年齢、知能、体力、特質、発育の程度及び生活環境によって一律に考えるべきではないが、いかなる場合もその最低基準線はこれを守らなければならない。 【参考:日本連盟規程集・教育規程より/令和元年度版(PDF)】
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4.技能章に対する特別措置
技能章は、隊長考査の技能章は隊長により、考査員考査の技能章は技能章考査員により、それまでの成果(レポート、活動、実践等)や面接の内容を総体的に勘案して、各技能章の細目が示す水準に達しているかの判断をもって考査することができる。ただし、以下の考査内容に関する細目について考査することが不可能な場合は、「後日実施することを前提」にする、または「同等の努力と能力を必要とする課題に代替」することができる。
- 「実演」が必要な内容(例:「パイオニアリング章」いかだ、軽架橋、信号やぐらの構築)
- 「実績」が必要な内容(例:「野営章」入団以来通算10泊以上のキャンプ)
- 「参加」が必要な内容(例:「救急章」ボーイスカウト救急法講習会もしくはそれに準ずる救急法講習会を修了)
- 「資格・認定等」が必要な内容(例:「武道・武術章」当該連盟初段以上もしくはそれに相当する試験に合格)
- 「成果物」が必要な内容(例:「案内章」踏査を行い、その実施計画作成上十分参考となる程度の報告書を作成提出)
5.特別の措置への留意点
この件に関するお問い合わせ
ボーイスカウト日本連盟事務局 教育開発部
Email: program@scout.or.jp