文字サイズ

過去3年間に富士スカウト章を取得したスカウトの中から応募のあった者を選考の上、本人が独自に企画した社会性のあるテーマにより定めた国、または地域に派遣し、プロジェクトを実施する派遣を、「スカウト特別海外派遣」と呼んでいます。この事業は、一般社団法人霞会館さまのご支援により実施されているものです。

派遣員は、これまでのスカウト活動を通じて体得した知識・技能・精神を一層高めると共に、外国スカウト等との親善交歓により国際理解と友情を深め、テーマに関する理解・経験を深めることを目的にプロジェクトを実施します。

今回は、2022年度に実際に行われた派遣のうち、カナダへ派遣されたスカウトのレポートを紹介いたします。

「人が守り受け継いだ自然と文化」 〜逆境をチャンスに変えるためのカナダ派遣〜

東京連盟・目黒第1団の成澤椿さんの派遣についてご紹介します。

派遣概要

期 間 派遣期間:2022年8月22日~9月7日
準備を含む全期間:2022年6月~2022年12月
派遣国 カナダ
目 的 ボーイスカウトという舞台で国や言語を超えて人をつなぎ、日本におけるボーイスカウト活動を活発化させる人材になる。
目 標
  • 世界遺産を訪れ、文化を見て・聞いて学ぶ
  • 世界遺産におけるボランティア活動を学ぶ
  • 所属する目黒第1団とリッチモンド第12団の交流を促進する
  • SNSでの発信を通じて、世界遺産教育を行う

活動内容

富士スカウト章のプロジェクトで研究した「世界遺産」を通じて、文化として残される遺産が国や地域にもたらしたものや、遺産を守るために活動する人々について学ぶべく、このプロジェクトを企画しました。

このプロジェクトでは、世界遺産を実際に訪れることで、文献で学ぶことよりもさらに多くの情報を得ることができました。その気づきや発見を他の人へ伝えることには大きな意味があり、世界遺産が後世に残されていけるように伝えていかなければならないと感じました。

所 感

今回の派遣は、私にとってすべてが「挑戦」でした。この派遣まで、1人で日本国外に出たことも、一人旅をしたこともなかった私が、1人で日本から遠く離れたカナダを訪れ、自分の「知りたい」「見てみたい」という想いを実現させることができました。言語の壁を越え、文化を超えた交流は不安もあり、渡航した先でも悩まされることも少なくありませんでした。しかしそれを達成できたのは、ボーイスカウトで培った経験と、いろいろな人からの支援があってこそだったと思います。

今回の派遣は終了しましたが、やはりこの思いを後輩にも伝えていくことが私の使命だと思っています。こういった体験が、個人を成長させること、また自分だけのものにしないで後輩にも伝えていくことが重要だと感じています。

次回は・・・

2022年度はもう1名、兵庫連盟・西宮第13団の森下結友さんが派遣されています。また日を改めて報告を掲載いたしますので、お楽しみにお待ちください!

リンク集

<同じカテゴリー>の記事

第24回全国スカウトフォーラム アフターフォーラムアフターの開催について
第25回全国スカウトフォーラムの開催について