
今年の写真コンテストも、引き続きキヤノン株式会社に賞品をご提供いただきました。「少年の部」「青年・成人の部」それぞれの最優秀者にお贈りいたします。ぜひ、今後の活動の中でもカメラに親しみ、魅力あふれる瞬間を写真に収めていきましょう。
少年の部( 中学生以下)
【応募総数186点】

青年・成人の部( 高校生以上)
【応募総数208点】

総評
どうしても被写体の説明をしたくなるのが普通ですが、説明的な写真になってしまうと写真がとてもつまらなくなってしまいます。子どもたちがどっぷり楽しんでいる光景を撮ると、写真により生き生きとした雰囲気が写り込んできます。そうするとすばらしい写真が生まれます。 スカウトたちが全身で楽しむ姿でいられるよう、撮影時に工夫することが、よりすばらしい写真を撮る方法だと思います。要するに、撮っている人自身が撮影を楽しんでいるだけではダメで、写る人が楽しんでいるところを撮らないといけない。相手が楽しくゲームをしたりしている自然な姿を撮るためにはどうしたら良いかということを、撮影をしながら考えて、その一番すばらしいところをシャッターで収めることを心がけてほしいです。
たぬまたけよし
東京写真工専卒業後、木村伊兵衛氏のもとで修業、その後フリーに。
高度成長期以前の東京下町の暮らしなどを撮影する。
活躍の舞台を世界にひろげ、各国の子どもたちの写真を撮り続けている。
1995年より2015年まで日本写真家協会会長。
紫綬褒章など多数受賞し、2019年には写真家で初めて文化勲章を受章した。
少年時代、現在の台東第1団(東京第2隊)の前身である大谷健児団でボーイスカウト活動に参加。
ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2020年5月号より