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10月15日から11月15日まで韓国連盟主催の国際デジタルジャンボリー2020が開催されました。

国際委員会では4週間にわたって実際に参加した指導者、スカウトに本大会の魅力をお伺いし、その様子をお伝えしています。最終週の今回は大阪第2班からのメッセージです。

大阪第2班の参加報告

Jump into the New World !

古部 杏実 (ふるべ あずみ、ベンチャースカウト)

小学2年からボーイスカウトに入隊し、休隊した時期もあったが高校2年の今も、継続して所属している。前回のジャンボリーは高校受験で参加ができなかった。しかし、コロナ禍での国際ジャンボリーはオンラインで行われたため、高校の部活と秋の学校行事で忙しい日々でも参加することができた。結果的に最もハードな秋になってしまったが、未体験だった海外スカウト達との交流や大阪の他のスカウト達との交流もあり、数々のミッションをコンプリートしたことにとても大きな達成感を感じている。

プログラム実施の様子(1)

私は日頃、学校生活において、自分がスカウトであることを、周囲に伝えることがある。しかし、「女子やのになんで?」と不思議な顔をされるため、話すと大抵は後味の悪い気持ちにさせられる(そのためにもボーイという名前は早く改善して欲しい)。それでも私は、スカウトの一員であることをいつも誇らしいと感じている。スカウト活動は私を様々な挑戦や冒険に導いてくれる。ハイキングやキャンプなどだけでなく、地域などの社会貢献活動に参加ができる事も魅力の一つだ。そして、今回のように国境を越えたチャレンジ体験も与えてくれる。

プログラム実施の様子(2)

今回のジャンボリーのプログラムはいずれも自宅で安全にできるものばかりで、自分のミッションの様子を撮影し、Facebookを使って発表を行い、開閉会式などもオンラインで見ることができた。ジャンボリー開催中はニュージーランドやフィリピンのスカウト達とのZoom交流会をもった。海外のスカウト達は陽気でみんなノリがよく、自国の食べ物や観光地を紹介するなど、初めての、そして楽しい忘れられない体験となった。また、スカウト活動を通じ、遠方の国の仲間たちとリアルよりもたやすくつながれた事や、自分の英語が通じたことも貴重な体験だった。ノリのいい海外のスカウト達のように、もっとフレンドリーな会話やリアクションで、解放的に話せればさらに仲良くなれたのではないかと思いつつも、あっという間に終わってしまい、今は少し寂しい気持ちだ。

海外のスカウトとの交流の様子(1)

次回のジャンボリーは、大学受験の後になるだろうか。次の機会には、今回できなかったフレンドリーなコミュニケーション術を磨き、年下のスカウト達が楽しめるようサポート参加したいと思っている。

Tower of the Sun班旗

Never stop scouting

杉田 正憲(すぎた まさのり、ボーイスカウト)

2020年、1級スカウト取得目指して頑張るぞ!と思っていた矢先のコロナパンデミック。夏のOSCAPを初め、楽しみにしていたスカウト活動が中止になり、Stay Homeを強いられた。そんな中で参加することとなったデジタルジャンボリーだった。

活動を初めてすぐさまインターネットの威力を知った。Zoomでの班会議やバーチャルでのプログラム参加など初めてのことが多かったが、準備された活動をすべてやり遂げてWEBサイトに提出できた。自身の経験値が確実に上がったという実感が得られ、とてもいい勉強になった。

プログラム実施の様子(3)

ジャンボリーのプログラムは、エントリーからクロージングまで、今の社会のためにできることを考えさせられるものが数多く準備されていた。自分の考えを形にしてWEB上で共有することで、何百という信じられないくらいのコメント、フィードバックが即座に返ってくる。世界中のスカウト達とスカウト活動への思いや、地球環境へのアイデアや思いを共有できた。

プログラム実施の様子(4)

WEBサイト、SNSでのチャットや交流会などを通じて「世界中のスカウトと、今、繋がっている」という、今までに感じたことがない一体感!僕たちはウィルスを完全に避けて、しかも、ウィルスをものともせずに、今、スカウト活動をしている。こんなに色々な活動が世界中の仲間と一緒にできる。大きな感動だった。

海外スカウトとの交流の様子(2)

でも、やっぱり画面越しではなく、直接会いたいという気持ちが一層強くなったことも事実。いつかリアルなジャンボリーで、「はじめまして!」じゃなく、「久しぶり!」と肩を組める日が来る。英語がんばろ!

海外スカウトとの交流の様子(3)

 

冒頭で紹介した通り、今週で国際デジタルジャンボリーの紹介は終わりとなります。
今年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、国際交流事業の多くは中止という国際委員会としても苦しい一年となりました。
しかし、こうした情勢だからこそ、このデジタルジャンボリーやJOTA-JOTIといったオンラインを利用した国際交流活動は大きな意義を示しました。国際交流にも色々な方法があり、今回の一連の記事は取り組み方のヒントになるものもいくつかあったと思います。
当委員会では、こうした様々な形で行われる国際交流活動をこれからも発信していきます。
皆さんもこれらを参考にオンラインを活用して、より身近になった世界と繋がってみてはいかがでしょうか?

文責:国際委員 津田祥太郎

韓国国際デジタルジャンボリー概要

  • 主催者: 韓国スカウト連盟
  • 行事名称 国際デジタルジャンボリー2020(英語表記:International Digital Jamboree 2020)
  • 開催期間 2020年10月15日(木)~11月15日(日)
  • 参加者 スカウト200人、指導者100人(日本からは9月15日までに推薦された8県連盟59人が参加)

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